米国経済
変化しつつある米国の貿易・投資構造

今後は米国の魅力が高まればさらなる変化も

2014年4月25日

  • ニューヨークリサーチセンター エコノミスト 笠原 滝平

サマリー

◆2013年の米国経常収支赤字は2年連続で縮小した。背景には、貿易収支赤字の縮小があり、輸出増加のほか、シェール革命の影響とみられるエネルギー関連の輸入減少が寄与した。

◆サービス収支、第一次所得収支の黒字拡大も経常収支赤字の縮小に寄与した。対外純債務は拡大したが、内外の投資収益率の差によって支払より受取の増加幅が大きくなり、第一次所得収支の黒字拡大につながった。

◆ただし、今後も第一次所得収支が経常収支赤字の縮小に寄与するかは不透明である。シェール革命などによって投資対象として米国の魅力が高まれば、対内直接投資収益率の上昇や米国への投資が促されることが想定されよう。

◆貿易収支や対外・対内資産残高はシェール革命などによって構造的に変化しつつある。2013年は経常収支赤字が縮小したが、今後は米国経済の拡大を背景にエネルギー以外の輸入増加、第一次所得収支の黒字縮小などが生じ、再び経常収支赤字が拡大する可能性がある。

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2016年7月7日
欧州経済・金融見通し ~英国は本当にEUを離脱するのか?~

書籍

川村 雄介 監修・著、
大和総研 著
『習近平時代の中国人民元がわかる本』

誕生から半年が過ぎようとして、“改革”に力が入る中国・習近平政権。なかでも、人民元は、中国が世界にアピールできる1つの武器となっている。本書では、人民元に対する素朴な疑問から、中国が目指す未来まで分かりやすく解説。そして、変わりゆく人民元に投資する際の留意点なども指摘している。

川村 雄介 監修・著、
大和総研 著
『ミャンマー開国 ― その経済と金融 ―』

民主化政策への転換を図り、開国したミャンマー。本書では、ミャンマーの歴史・政治体制を俯瞰し、人的資本、産業構造、対外関係、金融・財政などを統計に基づき客観的に解説、抱える課題や今後の経済発展に必要な政策についても述べています。ミャンマーをより深く理解して頂くため、多くのビジネスマンに活用して頂ければ幸いです。