欧州経済
ドラギ・マジック再び?

追加利下げとABS、カバード・ボンドの買取計画を発表したECB

2014年9月5日

サマリー

◆9月4日のECB金融政策理事会は追加利下げを決め、政策金利は0.15%から0.05%へ引き下げられた。8月末の米ジャクソンホールでのスピーチで、ドラギECB総裁がインフレ期待の低下に懸念を表明して以来、追加緩和策への期待が高まっていたが、利下げは予想外の決定であった。これに加えて、ABS(資産担保証券)とカバード・ボンドの買取を10月から実施することも発表された。

◆一連の追加緩和策の狙いは民間企業への貸出増加とされる。ただし、今回、ECBの追加緩和「前倒し」を後押した各種景況感指標の悪化が示すように、ユーロ圏景気の下振れリスクが高まっている。ECBの金融緩和姿勢がユーロ安につながってきたことで、輸出促進効果が期待されるが、企業と消費者の景況感改善のためには、金融政策だけでは力不足ではないだろうか。年末にかけてユーロ圏各国は来年度予算の策定時期を迎えるが、各国がそれぞれの国内事情に応じて構造改革と財政政策による景気対策を講じてくるかどうかが注目される。

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2016年7月7日
欧州経済・金融見通し ~英国は本当にEUを離脱するのか?~

書籍

川村 雄介 監修・著、
大和総研 著
『習近平時代の中国人民元がわかる本』

誕生から半年が過ぎようとして、“改革”に力が入る中国・習近平政権。なかでも、人民元は、中国が世界にアピールできる1つの武器となっている。本書では、人民元に対する素朴な疑問から、中国が目指す未来まで分かりやすく解説。そして、変わりゆく人民元に投資する際の留意点なども指摘している。

川村 雄介 監修・著、
大和総研 著
『ミャンマー開国 ― その経済と金融 ―』

民主化政策への転換を図り、開国したミャンマー。本書では、ミャンマーの歴史・政治体制を俯瞰し、人的資本、産業構造、対外関係、金融・財政などを統計に基づき客観的に解説、抱える課題や今後の経済発展に必要な政策についても述べています。ミャンマーをより深く理解して頂くため、多くのビジネスマンに活用して頂ければ幸いです。