欧州経済
危機収束局面に移行したユーロ圏

~金融部門健全化と景気回復持続が課題~『大和総研調査季報』 2014年春季号(Vol.14)掲載

サマリー

ギリシャの財政悪化を発端とするユーロ圏危機は拡散局面から収束局面に移行し、マーケットの最大の関心事ではなくなった。とはいえ、危機脱却のための取り組みは、まだ完了したわけではない。残されている課題は、金融システムの健全性回復と金融危機に備えた体制強化、および持続的な景気回復の2つとなろう。金融システム健全化を目的に、2014年10月には銀行資産査定とストレステストの結果発表があり、11月には単一銀行監督制度(SSM)がスタートする予定である。これらの取り組みが金融システムへの信頼を回復させ、また銀行貸出増加という経路を通じて景気回復に貢献できるかが14年の大きな注目点となる。

09年以降のユーロ圏危機を脱却したと判断されるためには、加盟各国の財政赤字がGDP比3%以内という基準を達成するだけでなく、銀行貸出の回復、失業率の低下、非伝統的な金融緩和政策の終了などが必要となろう。


大和総研 調査本部が、その長年にわたる知識と経験の蓄積を結集し、経済、金融資本市場及びそれらを取り巻く制度を含め、的確な現状分析に基づき、将来展望を踏まえた政策提言を積極的に発信していくとのコンセプトのもと、2011年1月に創刊いたしました。

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川村 雄介 監修・著、
大和総研 著
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