欧州経済
英国の医療制度改革

連立政権下の政治的妥協が改革の前途を阻む

2012年7月27日

サマリー

◆英国保守党・自由民主党の連立政権による医療制度改革は、改革案発表時から物議を醸し、紆余曲折を経て改革法案が可決された後も医師会が法案廃止を要請するなど、その前途は平たんではない。

◆改革の骨子は、公的医療サービス機関に対する管轄省庁による細かな管理を廃し、患者のニーズを最もよく把握する医師に医療予算の権限を与え、公的医療サービスへの競争原理導入を促進するリーズナブルなものだが、公共サービスの民営化を嫌う国民の理解を得たとは言い難い。

◆連立政権の性質上、大幅な政治的な妥協が図られたうえ、度重なる修正を得た改革法案は実施が危ぶまれるほど複雑なものになり、現場の混乱は必至である。国民の生活に深く関わるシステムの改革にあたっては、徹底した議論と利用者の視点が欠かせない。高齢化が進み、医療制度への負荷が高まる日本は一連の顛末を鑑とすべきではないか。

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2016年7月7日
欧州経済・金融見通し ~英国は本当にEUを離脱するのか?~

書籍

川村 雄介 監修・著、
大和総研 著
『習近平時代の中国人民元がわかる本』

誕生から半年が過ぎようとして、“改革”に力が入る中国・習近平政権。なかでも、人民元は、中国が世界にアピールできる1つの武器となっている。本書では、人民元に対する素朴な疑問から、中国が目指す未来まで分かりやすく解説。そして、変わりゆく人民元に投資する際の留意点なども指摘している。

川村 雄介 監修・著、
大和総研 著
『ミャンマー開国 ― その経済と金融 ―』

民主化政策への転換を図り、開国したミャンマー。本書では、ミャンマーの歴史・政治体制を俯瞰し、人的資本、産業構造、対外関係、金融・財政などを統計に基づき客観的に解説、抱える課題や今後の経済発展に必要な政策についても述べています。ミャンマーをより深く理解して頂くため、多くのビジネスマンに活用して頂ければ幸いです。