新興国経済
新興国マンスリー(2014年6月)インドは新興国に成功体験を提供できるか

~重要な「期待」の役割~

2014年6月4日

サマリー

◆政権交代を機に、インドで成長再開の期待が高まっている。外資規制緩和とインフラ投資推進を両輪とする成長促進的政策が今後どのように具体化し機能するかと同様に、市場や産業界が抱き始めた「インドは変わるかもしれない」という期待の役割が重要である。新政権はこの期待を温存し、それをインドの期待成長率の上方修正につなげていかなくてはならない。

◆低調な成長パフォーマンスが期待成長率の下方修正につながり、実際に内外企業の投資を収縮させるという悪循環は、インドのみならず多くの新興国で観察される。その意味で、インドが成功体験を提供し、新興国に対する過度の悲観論を修正するきっかけとなるかにも注目したい。

◆こうした変化の胎動が新興国サイドで見られ始めてきたことは重要だが、これを後押しするうえで、米国を中心とした先進国の景気拡大維持など、外部環境の安定は引き続き不可欠である。

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書籍

川村 雄介 監修・著、
大和総研 著
『習近平時代の中国人民元がわかる本』

誕生から半年が過ぎようとして、“改革”に力が入る中国・習近平政権。なかでも、人民元は、中国が世界にアピールできる1つの武器となっている。本書では、人民元に対する素朴な疑問から、中国が目指す未来まで分かりやすく解説。そして、変わりゆく人民元に投資する際の留意点なども指摘している。

川村 雄介 監修・著、
大和総研 著
『ミャンマー開国 ― その経済と金融 ―』

民主化政策への転換を図り、開国したミャンマー。本書では、ミャンマーの歴史・政治体制を俯瞰し、人的資本、産業構造、対外関係、金融・財政などを統計に基づき客観的に解説、抱える課題や今後の経済発展に必要な政策についても述べています。ミャンマーをより深く理解して頂くため、多くのビジネスマンに活用して頂ければ幸いです。