新興国経済
新興国の成長鈍化はなぜか?

中国の趨勢成長率鈍化のインパクト

2013年10月18日

  • 経済調査部 アジアリサーチ・ヘッド 児玉 卓

サマリー

◆最近の新興国悲観論には行き過ぎの面もあるが、中期的な成長率に対する慎重な見方が増えていることには相応の根拠がある。実際、2000年代の「新興国ブーム」は出来過ぎであり、その再現の可能性は低い。

◆「ブーム」期の特徴は、新興国全体の経常収支の黒字拡大と投資主導型高成長が並存したことである。それを可能にしたのが、資源・一次産品価格の上昇、そして中国の高成長であった。その前提が崩れている。

◆中国の成長鈍化はアジアの後発国の飛躍に道を開く面もある。新興国全体の中期的成長に対し、過度の悲観は不要であろうが、ある程度の鈍化は免れない。そこで重要となるのは、偏在する外貨準備の有効活用を通じた、グローバルなセーフティネットの継続的強化である。

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2016年7月7日
欧州経済・金融見通し ~英国は本当にEUを離脱するのか?~

書籍

川村 雄介 監修・著、
大和総研 著
『習近平時代の中国人民元がわかる本』

誕生から半年が過ぎようとして、“改革”に力が入る中国・習近平政権。なかでも、人民元は、中国が世界にアピールできる1つの武器となっている。本書では、人民元に対する素朴な疑問から、中国が目指す未来まで分かりやすく解説。そして、変わりゆく人民元に投資する際の留意点なども指摘している。

川村 雄介 監修・著、
大和総研 著
『ミャンマー開国 ― その経済と金融 ―』

民主化政策への転換を図り、開国したミャンマー。本書では、ミャンマーの歴史・政治体制を俯瞰し、人的資本、産業構造、対外関係、金融・財政などを統計に基づき客観的に解説、抱える課題や今後の経済発展に必要な政策についても述べています。ミャンマーをより深く理解して頂くため、多くのビジネスマンに活用して頂ければ幸いです。