新興国経済
新興国マンスリー(2013年6月)競争的金融緩和の本格化

~円安がもたらすアジアの優位~

2013年6月4日

サマリー

◆金融緩和の波が先進国から広範な新興国、資源国等へ波及している。世界的にインフレ懸念が高まっていたり、多くの新興国で景気が過熱気味にあるのであれば、このような金融緩和の連鎖は危険であるが、今はそういう状態にはない。これら一連の動きは競争的金融緩和と呼ぶのがふさわしく、通貨戦争などとネガティブにとらえる必要はない。

◆中でも大きなメリットを受けていると考えられるのがアジア諸国である。アジアトータルでは大幅な対日貿易赤字を抱えている。つまり総体としてのアジアにとって、日本は市場であるよりも、また最終製品段階の競争者であるよりも、資本財、中間財等の供給者という側面が強いということだ。円安は多くのアジア諸国の交易条件を改善させる効果を持つ。

◆足もとで見られる新興国通貨の下落は、先進国の長期金利の上昇を背景としている可能性があるが、世界景気見通しの変調が避けられるのであれば、一時的な現象に留まろう。

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2016年7月7日
欧州経済・金融見通し ~英国は本当にEUを離脱するのか?~

書籍

川村 雄介 監修・著、
大和総研 著
『習近平時代の中国人民元がわかる本』

誕生から半年が過ぎようとして、“改革”に力が入る中国・習近平政権。なかでも、人民元は、中国が世界にアピールできる1つの武器となっている。本書では、人民元に対する素朴な疑問から、中国が目指す未来まで分かりやすく解説。そして、変わりゆく人民元に投資する際の留意点なども指摘している。

川村 雄介 監修・著、
大和総研 著
『ミャンマー開国 ― その経済と金融 ―』

民主化政策への転換を図り、開国したミャンマー。本書では、ミャンマーの歴史・政治体制を俯瞰し、人的資本、産業構造、対外関係、金融・財政などを統計に基づき客観的に解説、抱える課題や今後の経済発展に必要な政策についても述べています。ミャンマーをより深く理解して頂くため、多くのビジネスマンに活用して頂ければ幸いです。