新興国経済
新興国マンスリー(2011年11月)欧州危機よりもグローバルな景況感

~市場の混乱収束により顕在化する新興国の政策発動余地~

2011年11月4日

ロンドンリサーチセンター 児玉 卓
新興国リサーチチーム

サマリー

◆10月27日発表の「包括策」はユーロ圏危機の封じ込めに失敗した。しかしこれをそのまま、グローバル危機の深刻化と捉える必要はないだろう。8月から9月にかけては世界的な株価の下落、ドルの上昇などがユーロ圏周辺国のリスクプレミアム拡大と同時的に起こった。しかしこれは例外的な事象であり、ユーロ圏危機のグローバルな波及というよりは、世界的な景況感の悪化を主たる背景としていた可能性が高い。ユーロ圏危機はまだまだ続こうが、米国における景気二番底懸念の後退などを手がかりに、新興国通貨安、新興国からの資本逃避圧力などは軽減すると期待され、それは新興国の利下げのハードルを低めることを通じて、景況感の下支えにつながり得る。もとより新興国は金融政策にせよ財政政策にせよ極めて大きな政策発動余地を有するという強みがあり、外部環境の好転がその潜在力を顕在化させる力になる。

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2016年7月7日
欧州経済・金融見通し ~英国は本当にEUを離脱するのか?~

書籍

川村 雄介 監修・著、
大和総研 著
『習近平時代の中国人民元がわかる本』

誕生から半年が過ぎようとして、“改革”に力が入る中国・習近平政権。なかでも、人民元は、中国が世界にアピールできる1つの武器となっている。本書では、人民元に対する素朴な疑問から、中国が目指す未来まで分かりやすく解説。そして、変わりゆく人民元に投資する際の留意点なども指摘している。

川村 雄介 監修・著、
大和総研 著
『ミャンマー開国 ― その経済と金融 ―』

民主化政策への転換を図り、開国したミャンマー。本書では、ミャンマーの歴史・政治体制を俯瞰し、人的資本、産業構造、対外関係、金融・財政などを統計に基づき客観的に解説、抱える課題や今後の経済発展に必要な政策についても述べています。ミャンマーをより深く理解して頂くため、多くのビジネスマンに活用して頂ければ幸いです。