中国経済
中国:中小企業の資金調達難とPMIの低下

2014年1月の金融統計が示唆するもの

2014年2月21日

サマリー

◆2014年1月の社会資金調達額(社会融資規模)は前年同月比1.6%の増加にとどまった。銀行貸出(人民元貸出増加額+外貨貸出増加額)と銀行貸出以外という括りでは、前者は前年同月比18.1%増だったのに対して、後者は同14.0%減と対照的な動きとなった。銀行貸出以外では、銀行引受手形や1月の信託商品のデフォルト騒動を嫌気した信託貸出、企業債券による資金調達が大きく落ち込んでいる。大型国有企業などは早めに銀行借入を手当てした一方で、銀行貸出へのアクセスが限定的な中小企業などは資金調達難に直面している可能性が高い。

◆2014年2月20日に発表された2月のHSBC製造業PMIは48.3と、2ヵ月連続で拡大と縮小の分岐点である50を下回り、一段と低下した。HSBCのPMIは中小企業のカバレッジが大きく、2月のさらなる悪化は資金調達難を含めた中小企業の苦境を示唆している可能性があろう。1月末の信託商品のデフォルト騒ぎは、最終的には「損失補てん」が行われ、元本は保証された。さらに、いくつかの信託商品にデフォルト懸念がくすぶっているが、重大なモラルハザードの発生に目をつぶってでも、金融の安定を最優先して、少なくとも当面は「損失補てん」が続けられるのではないか。これは、中小企業の資金調達手段の一つとなっている、理財商品や信託商品の雪崩式の解約を避けることにつながる。

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2016年7月7日
欧州経済・金融見通し ~英国は本当にEUを離脱するのか?~

書籍

川村 雄介 監修・著、
大和総研 著
『習近平時代の中国人民元がわかる本』

誕生から半年が過ぎようとして、“改革”に力が入る中国・習近平政権。なかでも、人民元は、中国が世界にアピールできる1つの武器となっている。本書では、人民元に対する素朴な疑問から、中国が目指す未来まで分かりやすく解説。そして、変わりゆく人民元に投資する際の留意点なども指摘している。

川村 雄介 監修・著、
大和総研 著
『ミャンマー開国 ― その経済と金融 ―』

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