経済分析レポート
12月日銀短観予測

大企業は製造業と非製造業ともに悪化し、先行き不透明感が残る

2015年12月7日

  • エコノミック・インテリジェンス・チーム エコノミスト 長内 智
  • エコノミスト 小林 俊介

サマリー

◆12月14日に公表予定の2015年12月日銀短観において、大企業製造業の業況判断DI(最近)は10%pt(前回調査からの変化幅:▲2pt)と2四半期連続の悪化、大企業非製造業の業況判断DI(最近)は22%pt(同:▲3pt)と5四半期ぶりの悪化を予想する。輸出と生産の停滞や個人消費の伸び悩みなどが、企業の業況感に対してマイナスに作用したとみている。

◆業種別に見ると、製造業では、輸出関連業種や資源関連業種を中心に業況感の悪化が見込まれる。これまで堅調に改善してきた非製造業も悪化に転じると見込む。ただし、非製造業に関しては、これまでの改善ペースが少し速かったことからの反動という色合いが強く、総じてみると業況感は底堅い内容になると考えている。

◆2015年度の設備投資計画(全規模全産業)は前年比+6.7%となり、9月短観(同+6.4%)から小幅に上方修正されると予想する。12月短観では、中小企業を中心に設備投資計画が上方修正されるという「統計上のクセ」があるが、今回は通常の修正パターンよりやや弱い結果になると想定している。これは、海外経済の減速などに伴う輸出と生産の停滞などを受け、輸出関連製造業の一部が設備投資に対して慎重姿勢を示すと考えているためである。

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