経済分析レポート
経済指標の要点(8/19~9/16発表統計分)

2015年9月16日

サマリー

◆2015年7月の企業関連の指標は、総じて弱い内容であった。鉱工業生産指数は前月比▲0.8%と2ヶ月ぶりに低下した。輸出数量(大和総研による季節調整値)は前月比▲0.9%と2ヶ月ぶりの減少となった。機械受注(船舶・電力を除く民需)は、前月比▲3.6%と2ヶ月連続で減少した。

◆2015年7月の家計関連の指標を見ると、個人消費は低調な動きを示した。一方、労働需給に関しては、タイトな状況が続いていることが確認された。実質消費支出は前月比+0.6%と増加したが、6月の落ち込みに鑑みれば、消費の戻りは弱いと判断できる。完全失業率(季節調整値)は前月から0.1%pt低下し、3.3%となった。有効求人倍率(季節調整値)は前月から0.02pt上昇し、1.21倍となった。

◆今後発表される経済指標では足下で弱含んでいる設備投資関連指標は注目度が高い。特に、10月1日に発表される日銀短観で発表される設備投資計画に着目したい。前回調査で製造業を中心に過去の修正パターンを上回る見通しが示されたが、企業の設備投資意欲が引き続き旺盛か否かを確認したい。日銀短観などのソフトデータでは、国内設備を牽引するような結果が示されていたが、今回の調査で大きく下方修正されるのであれば、かなりネガティブであろう。また、中国を中心としたアジア経済の減速の影響で輸出や生産が低調であり、企業の設備投資意欲が減退するリスクが高まっている。先行きの設備投資計画を見通す上でも、前回の調査で先行きの改善が示された海外での製商品需給判断DIの結果を精査したい。

レポートをダウンロードする

お気に入りへ登録

この記事を「お気に入りレポート」に登録しておくことができます。

このレポートのURLを転送する

  • @

お問い合わせ

PDFファイルの閲覧にはAdobe® Reader®新しいウィンドウで開きますが必要となります。お持ちでない方は、アドビ システムズのウェブサイトから無償ダウンロードができます。
なお、Adobe® Reader®のインストール方法は、アドビ システムズ ウェブサイト新しいウィンドウで開きますをご覧ください。

Get Adobe® Reader®

リサーチ

リサーチメールマガジン

大和総研研究員によるレポートやコラム、書籍・刊行物などの最新情報を適宜お届けします。



ダイワインターネットTV

2016年9月14日
労働市場から消えた25~44歳男性

2016年9月2日
なぜ地方は東京に追いつけないのか?

2016年8月25日
~第190回 日本経済予測~

2016年7月20日
女性の雇用環境と女性活躍推進法

書籍・刊行物

熊谷亮丸監修、大和総研編著
『リーダーになったら知っておきたい経済の読み方』

本書では、大和総研エコノミック・インテリジェンス・チームの選りすぐりのエコノミストが、経済指標の見方をはじめ、日本や世界経済の現状及び見通し等について、初心者の方でも理解しやすい平易な文章で、ポイントの押さえ方を解説しています。経済についてもっと詳しくなりたい方から、経済を一から学び直してみたい方まで、どんな方でも気軽に読める、面白くてためになる本を目指して執筆しました。是非ご一読ください。

鈴木 準(調査提言企画室長)著
『社会保障と税の一体改革をよむ』

「社会保障と税の一体改革」による改正事項の網羅的な解説と考察を行っています。この分野に関心をお持ちの多くの方々にお読みいただけるよう、分かりやすく記述しています。基本的な改正内容だけでなく背景にある考え方と問題点について、幅広く議論しています。

熊谷 亮丸 著
『消費税が日本を救う』

消費税率引き上げによって、財政危機・年金不安を解消し、日本経済再生への足がかりとする。 現在、最大の関心事となりつつある「消費税」について多面的に考察、日本復活への処方箋をご紹介します。