経済分析レポート
9月日銀短観予測

大企業は製造業と非製造業ともに悪化し、先行きの不透明感も強まる

2015年9月16日

  • エコノミック・インテリジェンス・チーム エコノミスト 長内 智
  • エコノミスト 小林 俊介

サマリー

◆10月1日に公表予定の2015年9月日銀短観において、大企業製造業の業況判断DI(最近)は13%pt(前回調査からの変化幅:▲2pt)と3四半期ぶりの悪化、大企業非製造業の業況判断DI(最近)は20%pt(同:▲3pt)と4四半期ぶりの悪化を予想する。輸出と生産の停滞や個人消費の足踏みに加え、円高・株安の動きなどが企業の業況感に対してマイナスに影響したとみている。

◆業種別に見ると、製造業では、輸出関連の加工業種を中心に業況感の悪化が見込まれる。加工業種では、輸出と生産の停滞や円高の進行などが、業況判断DIの下押し要因になった模様である。加えて、足下で個人消費の回復に一服感が出ていることも企業の業況感の重石になったと考えている。素材業種については、概ね横ばいになると予想する。

◆2015年度の設備投資計画(全規模全産業)は前年比+4.4%となり、6月短観(同+3.4%)から小幅に上方修正されると予想する。9月短観では、中小企業を中心に設備投資計画が上方修正されるという「統計上のクセ」があるが、今回は僅かながらも通常の修正パターンより弱い結果になると想定している。これは、海外経済の減速に伴う輸出と生産の停滞などを受け、輸出関連製造業の一部が今後の設備投資に対して慎重姿勢を示すと考えているためである。

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