経済分析レポート
10月消費者物価

コアコアCPIが前年比+0.3%とプラス転換。耐久財価格の一部も上昇

2013年11月29日

  • 経済調査部 エコノミスト 齋藤 勉

サマリー

◆2013年10月の全国CPI(除く生鮮食品、以下コアCPI)は前年比+0.9%と、市場コンセンサス(同+0.9%)通りの結果となった。市況要因を除いた物価動向を表すCPI(食料(除く酒類)及びエネルギーを除く総合、以下コアコアCPI)が前年比+0.3%と、プラス圏へ浮上したことが、コアCPIの上昇幅が前月から拡大した要因である。

◆2013年11月の東京都区部コアCPIは前年比+0.6%と、7ヶ月連続の上昇となり、上昇幅は前月から拡大した。耐久財が前年比+1.1%と、1991年10月以来のプラスに転じたことが大きい。東京都区部コアCPIを踏まえると、2013年11月の全国コアCPIは前年比+1.1%となる見込み。

◆先行きについては、コアCPIは前年比+1%程度の上昇が続くとみられる。これまでコアCPIを押し上げてきたエネルギーに関しては、円安を背景とした輸入価格上昇による押し上げが徐々に剥落していくこととなるため、年末をピークに寄与が縮小していく見込みである。一方、エネルギー以外の物価に関しては、景気回復によるGDPギャップの改善に沿う形で、緩やかに上昇幅が拡大していく公算が大きい。また、このところ食品等でみられている原材料価格の上昇を販売価格に転嫁する動きは、今後も続くとみられ、コアCPIの押し上げに作用する見込みである。

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