ESGレポート
企業ガバナンス規制における費用便益分析の視点

『大和総研調査季報』 2013年春季号(Vol.10)掲載

2013年6月3日

サマリー

1.規制の制定にあたり、その規制によって生じるコスト(費用)とベネフィット(便益)を事前に精査し最適な規制を探ることは、「規制の事前評価」といい、近年多くの国々で意識的に導入が進められている。

2.米国では、規制のコスト/ ベネフィット分析の不十分さを理由として、企業ガバナンス規制の導入を裁判所が阻むこともあり、企業ガバナンス規制をつかさどるSECでは、事前評価の手順書を公表するに至った。

3.英国でも企業ガバナンス規制の事前評価は行われている。しかし、定量化が十分に行われているかは、疑問も生じる状況である。

4.コスト/ ベネフィット分析の本質的な問題として定量化が困難であることは、早くから指摘されている。外部の批判的評価にさらすことによって、分析の精度を高めることが期待できるかもしれない。


大和総研 調査本部が、その長年にわたる知識と経験の蓄積を結集し、経済、金融資本市場及びそれらを取り巻く制度を含め、的確な現状分析に基づき、将来展望を踏まえた政策提言を積極的に発信していくとのコンセプトのもと、2011年1月に創刊いたしました。

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