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欧州経済見通し 3大国の景気に懸念

12月はイベントが多いが、ポジティブサプライズは期待薄

2014年11月21日

経済調査部 主席研究員 山崎 加津子

サマリー

◆ユーロ圏の7-9月期のGDP成長率(速報値)は前期比+0.2%と予想よりはやや強く、これで6四半期連続のプラス成長となった。内訳は未発表だが、消費と外需が牽引役となった一方、投資が落ち込んだと推測される。財政懸念を乗り越えた国々や、東欧の小国には景気堅調な国があるが、ドイツ、フランス、イタリアの3大国の景気停滞が懸念される。ユーロ圏において、金融緩和だけでなく、財政的な手段も用いて景気回復を促進させようとの動きが以前よりは活発になってきたと見受けられる。ただし、個々の対策は小粒であったり、実行までに時間がかかったりと、ユーロ圏景気を目覚ましく回復させる力はないと予想される。ユーロ圏経済の停滞感は長引くだろう。


◆英国の7-9月期のGDP成長率(速報値)は前期比+0.7%となり、4-6月期の同+0.9%からは減速したものの堅調な成長を続けている。10-12月期以降も雇用改善を背景に個人消費が牽引役となった景気回復が続くだろう。ただ、住宅価格上昇を受けて、奨励策打ち切りなどが実施された結果、住宅市場には減速感がみられる。英国経済は2015年にかけて前期比+0.5%前後へ成長率がやや減速すると予想される。なお、消費者物価上昇率は10月は前年比+1.3%と9月の同+1.2%からは若干加速したが、引き続き低水準にある。賃金上昇率に反転の兆しが出てきたことは、今後大いに注目されるが、それでもBOEが利上げを検討できるのは2015年半ば以降と予想される。

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