【経営企画部 業務必携】コーポレートガバナンス・コード時代の企業価値創造プロセス(3)

チャーミングなストーリーラインを目指して

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  • マネジメントコンサルティング部 主席コンサルタント 林 正浩

サマリー

◆「顧客との価値共創」は選択行動(顧客主導か企業主導か)と貢献行動(フィックスかオープンか)の違いによって4タイプに分類することができる。


◆そのうち、企業主導×オープンアプローチ(通称「いじくり回し」)による共創環境の整備は不確実性のマネジメントが前提とはなるものの、「未知の第Ⅳ象限」をブレイクスルーするきっかけとして注目に値しよう。また結果として、適切な市場統制につながることも期待される。


◆一方、顧客との価値共創を目指した取り組みは行き過ぎると「モンタージュ」の粗製濫造につながりかねない。伊藤レポートにいう継続的なイノベーションを起こす一手段として捉えたい。


◆今までのわが国における「独自性、オリジナル」は機能や性能に偏りがちであったと考える。今後、持続的な企業価値創造を目指すに際しては、人間の五感で感じられる「良さ」がドライビングフォースとなるべきであり、このイノベーションの「本質」とコーポレートガバナンス・コードのプリンシプルを重んじる「姿勢」はシンクロするものと筆者は考えている。

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