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中期経営計画プリンシプル 現場で大切にしたい8つのこと(下)

「これは、まあ、アレだから」に陥らないために

経営コンサルティング第二部 主任コンサルタント 林 正浩

サマリー

◆中期経営計画の実効性に疑問符がつく理由の一つに「自分ごと化」されていないことが挙げられる。現場における達成インセンティブを具体的に提示することができれば現場の支持にもつながり、少なくとも計画自体が店晒しになることはないと思われる。


◆経営計画は社員一人ひとりの予定行動の集大成である。その予定行動を因数分解する際、例えば営業パーソンの場合はABC分析による顧客分析からスタートすることもあろう。しかし、過去実績にのみ依拠したABC分析よりも将来にわたっての獲得可能売上高に着目する方がよりリアルな見込み発掘や実効性の高い計画に結びつくのではないだろうか。


◆中期経営計画(中計)を公表している企業の中には、中計とコーポレート・ストーリーを混同して理解しているケースも少なくない。コーポレート・ストーリーとして中計を組み替える場合は、企業理念や経営ビジョン、事業戦略などからエレメントをピックアップした上で集約し、投資家の負うべきリスクと期待されるリターンとを併せてわかりやすく説明することが肝要である。


◆中期経営計画で追い求める利益は条件であり目的ではない。企業活動における利益の極大化に意味は見出しづらく、的外れであるとすら言える。こうしたプリンシプルを下敷きに「条件としての利益」の先を見据えた企業活動を忘れてはならない。渋沢栄一が唱える多数社会に益する志あふれる企業を目指したい。

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