2007年のM&A動向レビュー(3) MBO

~慎重かつ適切な運用を要する「両刃の剣」~

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2008年03月18日

  • 藤島 裕三

サマリー

◆ 2007年のM&A件数は前年比2.8%減の2,696件となった(レコフ調べ)。本シリーズでは同年のM&A動向を主要なテーマごとに概観する。第三回目はMBO。

◆ 非上場化MBOにおいては、経営者が不当に低い価格を設定して、株主利益を毀損する懸念が指摘される。透明性および合理性の伴った手続が求められている。

◆ もうひとつMBOに際して、株主ガバナンスの喪失が重要な論点となる。透明性を欠いた経営はハイリスクであり、非上場後にも情報開示の継続が期待される。

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