世界経済
世界経済見通し インフレ抑制と成長確保のジレンマ

世界的にソフトパッチ傾向

サマリー

◆インフレ率を抑制するには、金融を引き締め、経済成長率を低下させなければならない。ただしどの程度経済成長を犠牲にすればインフレ抑制に成功するかについて安定的な関係はなく、そのため、望ましいインフレ率を実現しようとすれば、同時に景気失速のリスクを高めることにもつながる。現在、新興国が行っている金融引き締めは、一部の国に内需減速という効果をもたらしつつ、いまだに多くの国でインフレ率をピークアウトさせるに至っていない。そのため、中・印・ブラジルを含む主要新興国では金融引き締めを続行すべき状況にある。一方、米国経済は労働市場の改善ペースが鈍っており不透明感を増している。景気指標の軟化には日本の震災と原油価格上昇の影響が含まれているとはいえ、米国経済が土地バブル崩壊後の日本のように本質的な脆弱性を抱え込み、克服できずにいるのではないかという懸念も生じている。日本はサプライチェーンが早期に復元し生産活動の回復が明確になってきた。ただし、東日本の復興政策はまだ明確にならず、期待された復興需要の本格化な発現は遅れている。

世界経済の見通し(実質GDP成長率、%)

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2016年7月7日
欧州経済・金融見通し ~英国は本当にEUを離脱するのか?~

書籍

川村 雄介 監修・著、
大和総研 著
『習近平時代の中国人民元がわかる本』

誕生から半年が過ぎようとして、“改革”に力が入る中国・習近平政権。なかでも、人民元は、中国が世界にアピールできる1つの武器となっている。本書では、人民元に対する素朴な疑問から、中国が目指す未来まで分かりやすく解説。そして、変わりゆく人民元に投資する際の留意点なども指摘している。

川村 雄介 監修・著、
大和総研 著
『ミャンマー開国 ― その経済と金融 ―』

民主化政策への転換を図り、開国したミャンマー。本書では、ミャンマーの歴史・政治体制を俯瞰し、人的資本、産業構造、対外関係、金融・財政などを統計に基づき客観的に解説、抱える課題や今後の経済発展に必要な政策についても述べています。ミャンマーをより深く理解して頂くため、多くのビジネスマンに活用して頂ければ幸いです。