米国経済
市場変動の影響を受けた時給と労働時間

2015年2月の米雇用統計:雇用者数の増勢回復

2015年3月9日

  • ニューヨークリサーチセンター シニアエコノミスト 土屋 貴裕

サマリー

◆2月の非農業部門雇用者数は前月から29.5万人増加した。雇用者数の増勢は回復し、1月の鈍化は一時的であったとみられる。業種別では、娯楽・レジャー、教育・医療、企業向けサービスなどで雇用が増え、鉱業・林業などの雇用者数は減少した。

◆失業率は5.5%と前月から0.2%ポイント低下した。職探しを諦めた人が増えたことが主要因だが、会社都合による失業者は減少し、自己都合による失業者は増え、まちまちな結果となった。長期失業者と経済的理由でのパートタイム就業者は減少した。

◆労働時間は横ばいで平均時給は緩やかに増加した。時給の伸び率は、管理者を除くとより緩慢であった。娯楽・レジャーなどで高い。エネルギー価格低下、海外経済の軟調さやドル高に伴う輸出の鈍化に伴って、鉱業・林業や製造業は軟調な結果となった。

◆注目される3月のFOMC(連邦公開市場委員会)では、声明文から政策変更に「忍耐強く(patient)なれる」という文言が削除される可能性が出てきた。FOMC参加者によって、賃金上昇などが経済データに反映されてくるか、確認が続けられるだろう。

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2016年7月7日
欧州経済・金融見通し ~英国は本当にEUを離脱するのか?~

書籍

川村 雄介 監修・著、
大和総研 著
『習近平時代の中国人民元がわかる本』

誕生から半年が過ぎようとして、“改革”に力が入る中国・習近平政権。なかでも、人民元は、中国が世界にアピールできる1つの武器となっている。本書では、人民元に対する素朴な疑問から、中国が目指す未来まで分かりやすく解説。そして、変わりゆく人民元に投資する際の留意点なども指摘している。

川村 雄介 監修・著、
大和総研 著
『ミャンマー開国 ― その経済と金融 ―』

民主化政策への転換を図り、開国したミャンマー。本書では、ミャンマーの歴史・政治体制を俯瞰し、人的資本、産業構造、対外関係、金融・財政などを統計に基づき客観的に解説、抱える課題や今後の経済発展に必要な政策についても述べています。ミャンマーをより深く理解して頂くため、多くのビジネスマンに活用して頂ければ幸いです。