新興国経済
新興国マンスリー(2017年10月)何が世界経済の拡大を終わらせるのか

~米国税制改革が孕むリスク~

サマリー

◆世界経済の順調な拡大が続く上での鍵は、先進国における速すぎない成長ペースと低い賃金上昇率・インフレ率の併存が維持されることである。その点、脅威と考えるべきは、FRBの利上げと保有資産圧縮の組み合わせよりも、米国における税制改革案が実現に向かうことである。米国自身の速すぎない成長と低インフレというバランスが崩れるだけではなく、グローバルなカネの流れが変調し、仮に米国景気の拡大が維持されても、新興国の「落ちこぼれ」が増える可能性が高くなる。

◆こうした脅威を乗り越え、2018年に向けて世界経済の緩やかな加速が継続したとき、懸念すべきは、新興国への過大な資本流入と流動性過多に移行する。さし迫ったリスクとは考え難いし、FRBの利上げと保有資産圧縮、ECBのテーパリングと、徐々に緩和度を薄めるグローバルな金融環境が、新興国への過度の資本流入の歯止めになるとも考えられるが、世界経済の好調が持続した際に、それ自体が惹起するリスクとして、新興国におけるバブルの発生と破裂は考慮しておく必要はあろう。

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川村 雄介 監修・著、
大和総研 著
『習近平時代の中国人民元がわかる本』

誕生から半年が過ぎようとして、“改革”に力が入る中国・習近平政権。なかでも、人民元は、中国が世界にアピールできる1つの武器となっている。本書では、人民元に対する素朴な疑問から、中国が目指す未来まで分かりやすく解説。そして、変わりゆく人民元に投資する際の留意点なども指摘している。

川村 雄介 監修・著、
大和総研 著
『ミャンマー開国 ― その経済と金融 ―』

民主化政策への転換を図り、開国したミャンマー。本書では、ミャンマーの歴史・政治体制を俯瞰し、人的資本、産業構造、対外関係、金融・財政などを統計に基づき客観的に解説、抱える課題や今後の経済発展に必要な政策についても述べています。ミャンマーをより深く理解して頂くため、多くのビジネスマンに活用して頂ければ幸いです。