中国経済
中国:第13次5ヵ年計画、成否の鍵は政治?

リスク視される地方政府・官僚の委縮・不作為

2016年3月7日

サマリー

◆2016年3月5日~16日の予定で開催されている第12期全国人民代表大会(全人代)第4回会議では、初日に李克強首相による政府活動報告が行われ、第13次5ヵ年計画(2016年~2020年)の発展理念といくつかの数値目標についての言及があった。基本的には、昨年10月の「中国共産党中央の国民経済・社会発展第13次5ヵ年計画に関する建議」で示された5つの発展理念である、イノベーション、協調(調和)、グリーン(エコ)、開放、共享(共に享受する)の重要性が強調された。

◆パイの拡大に邁進すればよかった時期から、その中身を吟味し、公平性や分配のあり方がより重視される時期に移行するにあたり、第13次5ヵ年計画の5つの発展理念は、妥当性が高いと評価できる。

◆しかし、優れた方針・政策も実行されなければ、意味はない。2012年11月の第18回党大会で習近平政権が誕生してから、「虎(大物)もハエ(小物)も叩く」を合言葉に、中国では、汚職腐敗摘発や粛清が「常態」化している。こうしたなか、方針・政策を現場で遂行する地方政府や官僚が委縮し、保身のための不作為が蔓延し、彼らの積極性が大きく阻害されているとの指摘もある。第13次5ヵ年計画の成否の鍵は、「政治」にあるのかもしれない。

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2016年7月7日
欧州経済・金融見通し ~英国は本当にEUを離脱するのか?~

書籍

川村 雄介 監修・著、
大和総研 著
『習近平時代の中国人民元がわかる本』

誕生から半年が過ぎようとして、“改革”に力が入る中国・習近平政権。なかでも、人民元は、中国が世界にアピールできる1つの武器となっている。本書では、人民元に対する素朴な疑問から、中国が目指す未来まで分かりやすく解説。そして、変わりゆく人民元に投資する際の留意点なども指摘している。

川村 雄介 監修・著、
大和総研 著
『ミャンマー開国 ― その経済と金融 ―』

民主化政策への転換を図り、開国したミャンマー。本書では、ミャンマーの歴史・政治体制を俯瞰し、人的資本、産業構造、対外関係、金融・財政などを統計に基づき客観的に解説、抱える課題や今後の経済発展に必要な政策についても述べています。ミャンマーをより深く理解して頂くため、多くのビジネスマンに活用して頂ければ幸いです。