東南アジア経済
ASEAN NOW (Vol.4)

アセアンの域内統合・国際化戦略

2011年9月8日

経済調査部 佐藤 清一郎

サマリー

◆アセアンは、貧困、経済格差等の問題を解決すべく、成長戦略として、域内統合や国際化に積極的に取り組んできている。

◆アセアンにおける域内統合の考え方は、欧州ほど包括的ではないが、単なる経済統合にとどまらず、安全保障、社会・文化の面を考慮している。

◆アセアンの国際化は1980年代後半から本格化した。背景には、プラザ合意による円高進行で採算が悪化しコスト削減に迫られた日本企業と輸出不振からの脱却を目指すアセアン企業との利害の合致がある。

◆国際化に欠かせないツールが貿易自由化である。戦後、貿易自由化交渉は多角的なものを基本としたが、交渉難航のため、2000年以降は2国間による交渉が主流となっている。アセアンは、1992年に域内の自由貿易協定(AFTA)を締結、域外との関係では、日本、韓国、中国、インド、オーストラリア・ニュージーランドと自由貿易協定を締結している。

◆アセアンの域内統合・国際化戦略は、国と国の経済関係を深める他、各国の構造改革にも寄与するため、経済効率性を高め持続的経済成長を促す可能性が高い。今後のアセアンの量的・質的経済変化には大いに期待できる。

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2016年7月7日
欧州経済・金融見通し ~英国は本当にEUを離脱するのか?~

書籍

川村 雄介 監修・著、
大和総研 著
『習近平時代の中国人民元がわかる本』

誕生から半年が過ぎようとして、“改革”に力が入る中国・習近平政権。なかでも、人民元は、中国が世界にアピールできる1つの武器となっている。本書では、人民元に対する素朴な疑問から、中国が目指す未来まで分かりやすく解説。そして、変わりゆく人民元に投資する際の留意点なども指摘している。

川村 雄介 監修・著、
大和総研 著
『ミャンマー開国 ― その経済と金融 ―』

民主化政策への転換を図り、開国したミャンマー。本書では、ミャンマーの歴史・政治体制を俯瞰し、人的資本、産業構造、対外関係、金融・財政などを統計に基づき客観的に解説、抱える課題や今後の経済発展に必要な政策についても述べています。ミャンマーをより深く理解して頂くため、多くのビジネスマンに活用して頂ければ幸いです。