経済分析レポート
1月消費統計

食料品の値上げや冬物商品の動きの鈍さを主因に増加傾向が足踏み

2015年2月27日

  • エコノミック・インテリジェンス・チーム エコノミスト 久後 翔太郎

サマリー

◆2015年1月の家計調査によると、実質消費支出は季節調整済み前月比▲0.3%と減少した。振れの大きい住居や自動車などを除いた実質消費支出(除く住居等)で見ても、同▲0.3%と減少しており、家計調査に見る個人消費は増加傾向が足踏みする結果となった。

◆供給側から個人消費動向を捉えた商業動態統計を見ると、1月の名目小売販売額は、季節調整済み前月比▲1.3%と4ヶ月連続で減少し、減少傾向が鮮明となっている。内訳を見ると、「燃料小売業」(同▲8.8%)、「各種商品小売業」(同▲3.7%)、「織物・衣服・身の回り品小売業」(同▲3.4%)などの業種が前月から減少した。「燃料小売業」に関しては、原油価格急落に伴う販売価格の低下が販売金額を押し下げた。また、冬物商品の動きが鈍かったことが「織物・衣服・身の回り品小売業」の減少要因とみられる。

◆1月の個人消費を総じてみると、家計調査では食料品の値上げや冬物商品の動きの鈍さを主因に増加傾向が足踏みする結果となった。ただし、本日公表された鉱工業指数では消費財出荷及びその内訳項目が軒並み堅調な動きを示しており、これまで緩慢な推移を続けてきた供給側統計が持ち直してきたことは明るい材料である。

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