世界経済・政治研究所
2013年11月 「インターネット金融サービスの潜在リスクを警戒する」

2014年1月10日

  • 張明

サマリー

近年、中国におけるインターネット金融サービスの発展には目を見張るものがある。中国国内では既に決済(例: アリババ・グループが運営する電子決済システムである「支付宝」)、融資(例: P2P融資である「人人貸」)、資産運用(例: アリババ・グループの「支付宝」におけるファンド投資サービスである「余額宝」)といった三種類のインターネット金融のモデルが出現している。最近では百度と華夏基金が提携した百発基金が市場で高く注目されている。その理由はまず、提供される商品の期待収益率が年率8%と高いこと、即時売却が可能であること、商品販売者である百度が高い集客力を持っていること、である。発売当日には10億元分の商品が一瞬で完売し、それによってウェブサイトがダウンする事態まで引き起こした。

確かにインターネット金融の発展は世界の潮流であり、中国においてもその流れは一層強まるであろう。しかしながら、IT革命が引き起こしたドットコムバブルや証券化革命が引き起こしたサブプライム問題のように、新しい金融イノベーションの発展初期においては、発展の裏に隠されたリスクを充分に注視しつつ有効な方法を取り入れて管理しなければ、投機マネーが一斉に押し寄せてネット金融バブルが形成されてしまい、最終的にはインターネット金融サービス自体の持続的発展が阻まれることになってしまう。

本レポートでは、主にインターネットによる資産運用と融資に着目し、中国のインターネット金融サービスに存在する潜在リスクの分析を行った。1つ目は伝統的金融商品と類似するリスク、2つ目はインターネット金融商品特有のリスクである。


※掲載レポートは中国語原本レポートにおけるサマリー部分の和訳です。

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