大和総研
世界経済見通し

2009年2月10日

◆世界経済は、昨年10-12月期から極度に不安定化し、同時不況の様相を一段と強めている。米国 発の金融危機は各国に波及し、2009年の世界経済は、購買力平価ベースでの実質成長率がマイナ ス0.2%という厳しい状況になるだろう。信用収縮と実体経済との連鎖的な悪化から脱するため、 各国は金融安定化策と景気対策を打ち出している。

◆2009年は米国、ユーロ圏がマイナス成長に転落し、さらに高成長を続けてきた新興国でもゼロ% ないしはマイナス成長となる国が現れるだろう。当面、世界経済の牽引役が不在という状況が続 きそうだ。回復までの道のりは平坦ではなく、各国とも政策頼みとならざるを得ない。その中で 注目されるのは、大型の景気対策を実施する米国と中国の動向である。いずれも政策効果が十分 に発現するのは2009年後半から2010年にかけてと予想され、徐々に世界経済の安定化と回復に 寄与してくるだろう。

◆2008年からいち早くマイナス成長に転化する見込みの日本経済が置かれた状況は苦しい。乗用車 など耐久消費財の世界的な需要急減を受けて大幅な生産調整を行っており、設備投資のストック 調整圧力が急速に高まっている。日本の景気回復は、海外経済の好転による輸出増加という道筋 をたどると予想されるが、その前に設備投資の減少、雇用情勢悪化による個人消費の不振という 内需の厳しい調整局面を経ることになるだろう。本格的な回復は2010年度以降と予想している。

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