大和総研
日本経済中期予測2009

2008年12月19日

【要約】

◆米国家計の債務圧縮が急速に進むわけではない可能性や、新興国経済の底上げが進んでいることなどを踏まえると、中長期的には世界経済の拡大が続くだろう。ただ、日本の投資構造や労働市場の動向などからみて、日本経済の生産関数の形状が大きく改善したとは想定しにくい。今後10年間の日本経済は名目2.1%、実質1.3%成長と予想する。

◆設備投資は2010年代初頭まで調整しその後は回復を見込む。投資促進としての法人税率引き下げは、対内直接投資促進策とセットにするのが好ましい。持続的な成長に必要な労働生産性の向上は、柔軟な経済構造と技術・知識集約型産業の競争力強化が必要である。

◆グローバル化が進み世界経済は着実に「カップリング」している。グローバル化の遅れる日本は、直接投資や貿易協定などを促進して、他国の成長をより享受できるように転換することが望まれる。

◆世界的な金融危機は、もとより内在した国際収支問題を浮き彫りにした。先進国では英国、新興地域では東欧地域に不安が強く、単一通貨ユーロの構造的課題も浮上している。多国間で協調して混乱に対処することが望まれる。

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