第157回日本経済予測(要約版)

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2008年05月21日

【予測のポイント】


(1)成長率見通しを下方修正:1-3月期GDP 一次速報を受け08年度、09年度のGDP予測を改訂した。改訂後の実質GDP予想は08年度が前年比+1.5%(前回+1.8%)、09年度が同+1.7%(前回+2.0%)となっている。今回の予測では、経済見通しの前提となる、為替相場や原油価格に関する前提条件を円高・原油高方向へと修正、また米国経済の見通しを下方修正したことから、企業部門(輸出・設備投資)に対する見方が若干慎重になった。また、所得環境回復の遅れや消費者マインドの悪化等を受け個人消費に関する見方を下方修正した。日本経済は、当面「踊り場」入りの可能性が高まっているが、2009年にかけて、米国を中心とする海外経済の持ち直し等を背景に緩やかに回復する公算である。