ＤＩＲ・ＮＥＣ共同出資会社設立

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2000年04月24日

ＤＩＲ・ＮＥＣ共同出資会社設立証券会社を中心とした金融機関向けにＡＳＰサービス等を提供する共同出資会社の設立について

◆本件についての記者会見は以下の通り行われました

日時：4月24日15:30-16:30
場所：帝国ホテル
出席者：DIR代表取締役社長田中榮、NEC代表取締役社長西垣浩司

共同出資会社の設立について

株式会社大和総研(本社：東京都江東区、代表取締役社長兼ＣＥＯ：田中榮、以下ＤＩＲ)および日本電気株式会社(本社：東京都港区、代表取締役社長：西垣浩司、以下ＮＥＣ)はこのたび、証券会社を中心とした金融機関に対してインターネットを活用したオンライントレードシステム関連のＡＳＰサービス（注）等を提供する共同出資会社を設立することで基本合意いたしました。

　新会社の設立時期は、本年５月下旬を予定しており、これに先立ち本日、設立準備委員会を発足いたしました。資本金は４．９億円、出資比率はＤＩＲが４５％、ＮＥＣが４５％、ＩＴベンダーなどが合計で１０％を取得する予定をしております。また設立当初の社員数は、５６名を予定しております。サービスの提供開始時期は、本年１０月を予定しております。　新会社の事業内容は以下の通りであり、証券会社等のオンライントレード実施にあたってのコンサルティングから運用代行までのトータルソリューションを提供いたします。

ＡＳＰサービス

ＤＩＲが大和証券以外の金融機関にサービスを展開している業界トップシェアの証券オンライントレードシステムをさらに発展させ、金融分野におけるインターネットを活用したオンライントレードに関するアプリケーションサービスや運用管理を含む幅広いサービスを提供する。

コンサルテーション

金融分野におけるインターネットビジネスに関するコンサルテーション業務。

システム構築・販売

金融分野におけるインターネット関連システムの構築やハードウェア・ソフトウェアの販売。

ハウジングサービス

金融分野におけるインターネットを活用したオンライントレードに関するシステムの環境を提供するサービス。

　新会社の事業規模は、初年度で年間５兆円の取引を見込んでおります。
ＤＩＲは、証券系シンクタンクとしてのリサーチ業務だけでなく、証券、その他金融、通信、公共の分野において業務系システムのアウトソーシング、コンサルティング事業を展開しております。
インターネット分野においても、大和証券株式会社をはじめてとし、国内のオンライン証券会社十数社向けにもアプリケーションを提供しており、業界トップシェアとなっております。またオンライン証券向けのアプリケーションで、昨年１０月の情報化月間（関係９省庁）において平成１１年度優秀情報処理システムを受賞致しました。
ＮＥＣでは、インターネット・ソリューション・プロバイダーとして「Invitation to the Internet」をコンセプトし、インターネット領域における事業展開をインターネットサービス「ＢＩＧＬＯＢＥ」を中核として行っております。
また金融業界においては、世界に先駆けオープン環境でミッションクリティカルシステムを構築する新勘定系システム「BankingWeb21」の開発、コンパクト型や多機能型ＡＴＭ（現金自動取引装置）の販売など開発からソリューションの提供まで幅広い領域において展開をしております。
インターネットを活用したオンライントレードは、平成１０年１０月の手数料の自由化を皮切りに利用が急増しており、平成１０年年初には３万口座足らずだったものが、本年末には２００万口座にまで達すると予想されております。このような環境下、ユーザが安心して取引を行えるシステムの高い信頼性と差別化が求められており、オンライン証券会社からは、競争力を強化するとともに、急増するオンライントレード需要に対応するため、最新技術によりシステムの高い安定性と効率を追及した拡張性のある運用を求める声が高まっております。
新会社では、こうしたニーズに応えるため、ＤＩＲの金融機関向けシステムノウハウや、業務ノウハウとＮＥＣのシステム構築・運用・保守ノウハウなどを融合したＡＳＰ事業を提供することにいたしました。
我が国では、ＡＳＰ事業については会計分野では広まりつつありますが、金融分野ではまだ例の少ないものであります。
新会社の概要につきましては別紙をご参照下さい。

（注）ＡＳＰ（Application Service Providerの略）：ネットワーク上での業務代行サービス。ネットワークを介してアプリケーションや関連サービスを、レンタル形式の料金体系で複数の顧客に提供するサービス。

＜別紙＞