今年の株主総会の動向

2008年6月18日

  • 制度調査部 堀内勇世
株主提案権の事例

招集通知に株主提案議案の記載を要求する形の会社法の株主提案権が行使された事例は、発行会社によってすべて適時開示されるわけではない。しかしながら、適時開示資料(プレスリリース)などから判明した、今年の株主総会における株主提案権行使(動議を除く)の事例は、執筆時点で14社あった。以下のとおりである。

1月総会の事例としては、田崎真珠(7968)の事例があった。この株主提案は否決されたもようである。

2月総会の事例としては、NFKホールディングス(6494)の事例があった。この株主提案は承認された。

3月総会の事例としては、ツノダ(7308)、アッカ・ネットワークス(3764)の事例があった。ツノダにおける株主提案は否決された。そして、アッカ・ネットワークスにおける株主提案は、提案した株主が会社の対応に一定の評価を示し、取り下げられた。

4月総会の事例としては、アーティストハウスホールディングス(3716)の事例があった。株主提案の取締役解任議案は最終的には否決されたが、掲げられていた3名は、総会の前に2名、総会後に1名、辞任した。また株主提案の取締役選任議案は、修正動議により候補が変更されて可決された。

5月総会の事例としては、パイプドビッツ(3831)の事例があった。この株主提案は否決された。

6月総会の事例としては、日比谷総合設備(1982)、小野薬品工業(4528)、日本ハウズイング(4781)、プラコー(6347)、ソニー(6758)、学習研究社(9470)、J-POWER(9513)、北沢産業(9930)の事例がある。このうち小野薬品工業と学習研究社では、株主提案が取り下げられている。

なお、会社提案が株主の動議によって修正された事例として、ほかにアライヴ コミュニティ(1400)(※1)の事例がある。会社提案の2名の取締役選任議案に対して、株主から修正動議が出され1名の候補が変更され、承認された。

否決事例

CFSコーポレーション(8229)の1月総会では、会社提案の株式移転に関する議案が否決された。

また、5月総会においては次のような事例があった。アデランスホールディングス(8170)においては、会社提案の9名の取締役選任議案に対して、7名の議案が否決された。また、パイプドビッツにおいては、会社提案の監査役会を設置するための定款変更議案が否決された。

(※1)アライヴ コミュニティは5月に株主総会を開催した。

《2008年6月15日発行 大和総研ニュースより引用》

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。

お気に入りへ登録

この記事を「お気に入りレポート」に登録しておくことができます。

このレポートのURLを転送する

  • @

最新コラム