ご挨拶

大和総研は、大和証券グループのシンクタンクとして、リサーチ、コンサルティング、システムの3つの分野において、相互に連携し、付加価値の高い情報サービスを提供しております。

リサーチ部門では、国内外の経済、金融資本市場、経済環境など多岐にわたる分野に関し、長年蓄積したノウハウと深い洞察力に基づき、調査・分析を行っています。外部研究機関とも連携し、大和証券グループ内外でのタイムリーな情報発信と共に、データに基づき中立的な立場での提言活動を行っています。

コンサルティング部門では、お客様が抱える様々な課題を共有し、「お客様の価値向上」に結びつく幅広い経営コンサルティングを提供しています。大和証券グループ各社の金融ソリューション機能やシステムソリューション機能と高度な連携を図り、お客様の経営を多面的、総合的にサポートする経営ソリューションを提供いたします。

システム部門では、大和証券グループ各社向けに証券業務を支える情報システムについて、設計・構築から保守・運用に至るまでトータルにサポートしております。海外オフショアの活用やクラウド技術を駆使したコスト効率性の高い安定的なシステムを提供すると共に、ビックデータ解析やAIの活用等を通じて、先進的なサービス提供に取り組んでいます。

また、アジアを中心に、経済、金融資本市場、経済環境等のリサーチ、海外進出を含めた総合的な経営コンサルティング、証券システムのグローバル展開と、大和総研が有する3つの分野の力を結集し、グローバルビジネスを支援していきます。

これからも、大和総研は、大和証券グループのリサーチ・コンサルティング・システム機能の先導役として邁進してまいります。

大和総研ビジネス・イノベーションは、大和総研で培ってきたリサーチ、コンサルティングをはじめとするシンクタンク機能、ならびに幅広い業態のお客様向けに提供しているシステムソリューション機能を融合させ、お客様の特性に合わせたトータルサービスを提供しております。

大きく変化し多様化する事業環境においては、より的確な対応をタイムリーに実行していくことが求められています。そうした中、大和総研ビジネス・イノベーションでは、特定製品に依存しないベンダーフリーの立場と、国内有数のシンクタンクである大和総研との緊密な連携を最大の特徴として、「真にお客様に最適なソリューション」を実現しています。

これからも、お客様と共に成功へ向けて進むビジネスパートナーとして、持てる総合力を最大限に発揮してまいります。

株式会社大和総研ホールディングス 代表取締役社長
株式会社大和総研 代表取締役社長
株式会社大和総研ビジネス・イノベーション 代表取締役社長
草木 頼幸


21世紀に入り、世界は東西冷戦終結後の米国一国支配の時代から、多様な国家の分立と協調の時代を迎えました。しかし最近では、世界の政治情勢は先行き不透明さを増しているといっても過言ではありません。中近東の政治情勢は、「イスラム国」の台頭により不安定化の度を強めています。ロシアはウクライナ問題により、欧米との対立を強めつつあります。中国も海洋進出などによりアジアの安全保障に緊張をもたらしています。

経済のグローバル化に伴って、リスクもまた連関することになりました。情報通信技術の発展に伴い、国を超えて経済・社会が同時性と即時性を強めたことも背景にあります。経済の不確実性が高まる中で、それぞれの国や地域で問題解決に向けて努力が続けられていますが、個別の事情を抱えており解決策も一様ではありません。

米国は雇用最大化と物価安定という2つの命題を満たすべく、政策努力を続けてきました。最近ではその効果が現われ、FRBは金融緩和からの出口戦略をとりつつありますが、今後の政策展開には前例がないという意味で難しいものがあります。

EU成立のメリットを享受してきた欧州では、2010年5月のギリシャ財政危機の顕在化以降、一部の国々が財政面で行き詰まり、金融支援を行ってきました。その結果EU経済は最悪期を脱しつつありますが、ギリシャのデフォルトリスクは依然として残っています。

アジアでは、中国が高成長を維持しGDP世界第2位の経済大国となりましたが、最近では経済成長の減速によりいわゆるニューノーマルな経済をいかに実現するかという新たな問題に直面しています。

新興国は、かつて先進国経済が伸び悩む中で総じて高い成長を実現してきましたが、米国の金融緩和からの出口政策による影響や資源価格の低迷により、経済の停滞を余儀なくされています。

日本では少子高齢化が進展し、本格的な人口減少社会を迎えつつあります。財政は世界の中で最も厳しい状況にあり、財政の持続可能性の確立が迫られています。このような状況の下で、年金、医療、介護などの社会保障制度と安定的な経済成長を両立させるといった新しい国の形を模索していかなければなりません。

こうした不透明な時代には、さまざまな課題に取り組み、その解決策を提示するというシンクタンクの果たす役割がますます期待されています。

大和総研は、プロフェッショナル集団としてグローバルなネットワークをフルに活用し、トップクオリティを有するリサーチ、コンサルティング、システムの面から、常に時代のニーズを先取りした情報サービスとソリューションとを提供していきたいと考えています。

株式会社大和総研 理事長
武藤 敏郎