<実践>経営ビジョン・経営計画

テーマの概要

ビジョン・計画策定にあたっての3つの全体観

個別論を極力排し、全体観を持つことがビジョン・計画の策定には不可欠です。そのポイントとなる全体観として、大和総研は以下の3つの思考が必要であると考えています。

  1. 経営の「意思」と「結果」をベースとしたマトリクス思考
  2. 面×コアコンピタンス×事業の3軸で整理するキューブ思考
  3. トップの想いと現場をつなぐループ思考
  1. マトリクス思考
    ビジョン・計画は経営の意思を「不易」と「革新」、経営の結果を「不変」と「変化」に分け、マトリクスを組み、シンプルに思考を深めるところからスタートします。現状否定なのか、不易姿勢の飽くなき追求なのか。非連続な成長を目指すために何を変え、何を変えないのかを10年スパンのタイムライン上に可視化する。この思考の深化こそ「ブレないビジョン・計画」の要諦です。
  2. キューブ思考
    ビジョン・計画を具体的に創りこむ軸は面、コアコンピタンス(中核的能力)、事業の3つです。「グローバル×中核技術×基幹事業」あるいは「周辺立地×高付加価値サービス×未開拓事業」などと表現されます。この3つの基本軸で3次元、即ちキューブを形成し、立体発想で考えを深めることは業種や業態、官民の枠を超えたプリンシプルと言えます。
  3. ループ思考
    経営ビジョンに掲げられた価値観と経営計画をワークさせるための仕組みでトップと現場をループでつなぐ。マトリクスやキューブも大事ですが、トップの想いと現場の駆動力が強力に結びついてこそビジョン・計画は熱を帯び、力を発揮します。ビジョン・計画を触媒に組織文化を変え、付加価値の源泉である従業員のパワーを引き出す。経営者と従業員との紐帯を強化する視点を有し続けることが肝要です。

テーマの方針

ビジョン・計画策定にあたっての分析視点

大和総研はマトリクス思考・キューブ思考・ループ思考のもと、以下のような分析視点を持って、ビジョン・計画策定の在り方を考察してまいります。

  1. ファイナンス・アプローチ(企業価値の向上)
    • 投資方針や資本政策、リスク分析などの観点から企業価値向上の可能性を定量的に分析し、現状・市場・感度の3方向からビジョン・計画に対する考察を深めます。
  2. マネジメント・アプローチ(経営の意思決定)
    • ビジョン・計画を道標に、経営資源の配分に係るトップマネジメントの意思決定や結果としての業績評価がどのように行われるべきかを考えます。
  3. ストラテジック・アプローチ(戦略的な環境設定)
    • 環境の変化を能動的に先取りし、顧客(Customer)、競合(Competitor)、変化(Change)で構成される3Cを軸に実践・実行のための戦略のエッセンスを抽出します。
  4. ビジネスアフェア・アプローチ(ビジョン・計画の実施体制)
    • ビジョン・計画も現場に浸透し、確実に実施されなければ意味がありません。現場におけるモチベーションアップの観点を織り込みつつ、実施されない原因を解明していきます。
  5. アカウンタビリティ・アプローチ(利害関係者への説明責任)
    • ビジョン・計画はステークホルダーに対して説明責任を果たしてこそ有効に機能します。実証研究を通じ企業の説明責任を掘り下げて分析します。
  6. ヒストリカル・アプローチ(変遷・将来像)
    • ビジョン・計画がどのような変遷を経て発展を遂げてきたのかを分析します。特に創業者一族が会社を所有し、経営を支配するオーナー企業の経営ビジョンに焦点を当て、その普遍性を炙り出します。
  7. グローバライジング・アプローチ(グローバルなビジョン・計画)
    • 世界最適化を志向しつつ、グローバル視点でローカル競争戦略を構築するための原理原則とは何かを探究します。

経営ビジョンや経営計画を実りあるものにするためには、全体観を持って多面的かつ重層的な考察を重ね、経営の意思決定の客観性・納得性に磨きをかけていくことが重要であると考えます。

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