企業経営
グループ会社経営に関する考察

2012年8月8日

  • 経営コンサルティング部 間所 健司

わが国では、電機メーカーや自動車メーカーといった大企業を中心に、グループ内で多くの子会社・関連会社を抱えているケースが少なくない。企業経営において、グループ戦略の確立が不可欠となってきている。

グループ戦略を考える上で重要な点は、企業価値(グループ価値)の向上という視点でグループマネジメント(グループ経営)を行っているかに尽きる。ここでいう、企業価値の向上とは何か。グループにおける企業価値の向上とは、当該企業グループに属する各社の将来におけるキャッシュフローの最大化を意味する。

グループマネジメントの本質は、グループとしての求心力を維持しつつも、グループ会社に一定の権限と責任を与えつつ、グループ全体としての企業価値を最大化するマネジメントづくりを行うことであると考える。いわゆる求心力と遠心力の絶妙なバランスでグループ全体を運営していく力がトップマネジメントには必要である。

事業部制やカンパニー制を導入し、各事業部・カンパニーに権限を与え、収益責任を負わせてきたものの、これらの事業部・カンパニーが縦割り組織運営に陥り、結果として期待した成果は上がらず、グループ全体の企業価値が向上するどころか、低下した例も多くみられる。

そのようなセクショナリズムが横行しないようにするためには、グループとしてのコア・コンピタンスを明確にし、コア事業とノンコア事業の仕分を行い、コア事業には経営資源を集中し、ノンコア事業は売却も辞さない構えで、グループの求心力を高める仕組みづくりをトップマネジメントが行っていかなければならない。

とはいえ、大企業グループにおいて、トップマネジメントがすべてのグループ会社をモニタリングしていくことは現実的ではない。グループとして共通の目標(グループビジョン)を持つことが重要である。そして、グループビジョンをグループ各社に浸透させ、経営判断において、常にそのグループビジョンに照らし合わせて行動すれば、グループ全体の企業価値を損なうことはない。

企業価値向上のためにグループマネジメントにおいて、適切なグループ体制づくり(組織づくり)とグループビジョンの策定と浸透策の二つがあって初めて、その効果が最大化される仕組みづくりを忘れてはならない。

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大和総研では、グループビジョンや理念の策定支援から、グループ再編や持株会社化など、組織としてのグループづくりのアドバイスまでといった、企業グループ経営における心づくり、身体づくりの総合的なコンサルティングを行っております。グループ経営に迷ったらご一報ください。

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